屠殺(と畜)の見学をさせていただきました。
5畳ほどの狭い小屋の中、本日分の出荷される分だけ箱にぎゅうぎゅうに詰められていました。その箱には上にスライド式の小さな扉がありました。箱の中で鳥たちは先を見据えているかのようにじっとしています。
鶏主の方がさっと足を掴み一羽ずつ取り出し、とてもスムーズに頸動脈を切っていきます。そして銀色の筒に頭から1,2分血抜きをしていきます。その1,2分の間鳥たちはバタバタと動いていました。銀の筒の先からはポタポタとしたたる血の海ができていました。
血抜きは私たち人間が鳥を美味しく食べる中でとても大切な工程だと教えていただきました。
その後、温かいお湯に浸けて、羽毛を取りやすくし、洗濯機のような回る箱に入れられて中にイボがあり、それに当たって羽がとれる仕組みだそうです。
取りこぼした羽は人間の手によってピンセットで抜かれ、首を天井に吊るし内臓を取る工程にいくようです。
エサ袋にエサが残らないように工夫
餌は毎朝一回で屠殺は曜日指定の朝のみ行っているため
鳥はだいたい40日程度で出荷されるそうですが、このチキンファームは80-110日のものを出荷させます。
シェフによってメスやオスの注文にも承っているそうです。
メスは柔らかく、オスは筋肉質だそうです。
110日を超えると出産に向かっていくため肉の品質が落ちるそうです。
本当に貴重な経験をさせていただきました。私たちは生かされるということ。
ぶしつけな質問かもと思いながら、気になっていたことを聞いてみました。
殺されるとわかっている鳥を育てることに情を抱くことはありますか?
鶏主はもちろん人間だし、ない事はないよ。
でも、商売でやっているからね。ハハハハっとにこやかに話してくれました。
そんなことをいうと、うちは牛も飼っているんだけど、牛は取りたがって一年以上いるからさらに情が湧くなぁ。だから僕はペットは買えないんだと。
この後はうちのと殺を見学しにこない?と提案してくださいました。
君はまだ若いし、あまりこのような事はみんなには提案しないのだけど、、、、と
ガッツリみんなでチキンの炙り焼きを食べた後、彼は私に心配そうに聞いてきた、あ!ヴィーガンとじゃないよね?!大丈夫?無理には誘わないよ
爆笑してその日は幕を閉じました笑笑